宇宙の最果てを思わせる暗闇だけが広がる空間．
たった一人，そこに取り残された人間は，次々と脅威に襲われることとなる．
ただ逃げるだけでは足場は失われ，我が身を守ることはできない．
生き残るためには難題に真っ向から立ち向かい，道を切り開かなければならない．
そこには何の感情もいらない．
先にあるのは，自己を押し殺た人間だけがたどり着ける場所，無我の境地．

　I.Qは押し寄せるキューブを消していくゲームです．できるだけ長くフィールド上に生き残り，かつ問題を効率よく解いて高得点を稼ぐことが目標です．

ゲームモード
　「I.Q REMIX+」では二つのモードが用意されています．

I.Q REMIX+	エンドレスで問題が出題され，得点を稼ぎつつどこまで生き残れるかを試すモード． 結果に応じてI.Qという値が算出される．
100 ATTACKS	選び抜かれた100問を解いていくモード． 一つの問題に対してじっくりと考察できる．

以下の節では基本的にIQ REMIX+モードについての説明です．

マーキング
　プレイヤーが最初にできることは「マーキング」と「マーキング解除」の二つだけです．マーキングをすると，キャラクターが立っている位置のマスに青のマークが付きます．マーキング解除をすると，青のマークが赤に変わり，そのマスは捕獲ゾーンとなります．捕獲ゾーンの上にキューブがあると，そのキューブを沈める（消す）ことができます．このことを“キューブを捕獲する”といいます．マーキングができるのは一度に一マスだけで，同時に複数の箇所にマーキングを行うことはできません．マーキングは解除しない限り残り続けます．捕獲ゾーンはキューブの回転が始まると同時に全て消滅します．

（１）マーキング	（２）マーキングの上に キューブが来るのを待つ	（３）マーキング解除	（４）キューブが捕獲される

キューブの種類
　キューブにはノーマル・キューブ（NQ），アドバンテージ・キューブ（AQ），フォービドゥン・キューブ（FQ）の三種類があります．NQはステージと同じ色のキューブで，沈めても何も起こりません．AQは緑色のキューブで，沈めるとそのキューブのあったマスに緑色のマークが付きます．このマスをアドバンテージ・ゾーン（AZ）といいます．AZは爆発させることで，AZとそれを取り囲む計９個のマスすべてを捕獲ゾーンにすることができます．AZは爆発させない限り消えません．FQは黒のキューブで，これは沈めてはいけません．誤って沈めてしまうとキューブ一個につきフィールドの手前一行が崩壊して行きます．

（５）マーキング	（６）キューブ群の到達を待って マーキング解除	（７）AZの中心となる グリーンのマークが付く	（８）爆発させるとAZとその周りの マスが捕獲ゾーンとなる

問題の出現とペナルティ
　ゲーム進行中に出現するキューブ群のことを“問題”と呼びます． 問題を解くとは，FQを一つも消さずにNQ，AQを全て消すことをいいます．問題を解いた後に残っているFQはフィールド手前に押し流して捨てます（フィールド上にFQしかない状態で，キャラクターを最後方のFQより後ろに移動させると，FQは自動的に押し流されます）．もし，NQ，AQを捕獲し損ねて，フィールド手前に落としてしまった場合，その数はブロックメーターにカウントされ，ある一定数を超えるとフィールドの手前が一行ずつ崩壊していきます．捕獲できずに落としたキューブのことを“損失キューブ”と呼ぶことにします．
　プレイヤーは，キャラクターが回転するキューブに潰されないように，問題を解いて行かなければなりません．万一キューブに潰されてしまうと，キューブ群が一気に手前に押し流されて来ます．このとき，フィールド手前に落ちたキューブは，FQも含めて全て損失キューブとみなされます．問題を解いた後でも残りのFQに潰されてしまうと損失キューブを発生させることになります．損失キューブを発生させずに問題を解くことを，“問題をクリアーする”といいます．

（９）FQは必要ないので捨てる

模範歩数
　問題にはそれぞれ模範歩数が定められていて，問題が出現した直後に画面に数秒間だけ表示されます．プレイヤーはこの歩数以内で問題を解くことを目標とします．歩数とは，最初にキューブを捕獲した時点を一歩目と数えて，問題を解くまでにキューブ群が何歩進んだかを数えたものです．模範歩数と同じ歩数で問題を解いた場合，PERFECTと評価されます．また，歩数が模範歩数を超えた場合はGREAT，模範歩数未満だとEXELLENTと評価されます．いずれの場合も評価を受けるとフィールドが一行拡張されます．

Forbidden Maze，Forbidden Wall
　通常の問題とは違った特殊な問題も出現します．これらの問題には模範歩数はありません．
　フォービドゥン・メイズ(FM)とは，始めから虫食い状の穴があいているキューブ群で，NQとFQだけから構成されています．通常の問題と同じようにNQを全て消すことが目的です．問題が出現した直後に画面に表示される数字はその問題中のNQの数を示します．問題をクリアーした場合の評価はEXELLENTとなり，NQを消し損ねた場合でも，キューブ群に潰されずに抜け出せればPERFECTとなります．フィールドにまだNQが残っている状態でも，キューブ群の後ろに抜け出ると，キューブ群が手前に押し流されます．FMが進行している最中はカメラアングルがキャラクターのアップになります．
　フォービドゥン・ウォール(FW)はこれまでの問題とは異なり，キューブ群を大きな板に見立てて，その板ごと回転してきます．問題はNQとFQから構成されています．問題をクリアーした場合の評価は，キューブ群に潰されずに抜け出せばPERFECTとなります．ただし，キューブ群に踏まれた場合のペナルティーは通常とは違い，損失キューブの数にかかわらず，フィールドの崩落は一行だけです．

出現する問題の周期
　出題される問題の規模は周期的に変化します．スタート時はサイズの小さい問題から始まり，ゲームが進むにつれ，順次サイズの大きさな問題が出題されるようになります．一つの周期は５つのステージに分かれていて，各ステージごとに問題の数とサイズが決まっています．ゲームが開始すると，キューブ群の素となる巨大なプレート()が空から降りてきでフィールドに着地します．このプレートから問題（）が発生してきます．各ステージで出現するプレートは4枚だけで，そのうち後半の２枚はFMとFWの問題のみのプレートです．
　一つのステージが終わると，その時点でのフィールドの長さに応じて，ボーナスが与えられます．一行1000点と換算して，最大で50000点が与えられます．stage 5が終わると，次の周期に移り，再びstage 1から始まります．

周期のあらまし図

チェックポイント
　周期の冒頭であるstage 1の最初の地点に，チェックポイント(CP)というものがあります．この地点を通過した回数を数えることによって，何周期目であるかを確認します（ゲーム開始の時点ではCP 01となる）．ゲームをコンティニューする場合は，ゲームオバー時のステージに関わらず，その周期のチェックポイント，すなわちstage 1からスタートします．

問題の難易度
　問題を繰り返し解いて行くと，次第にゲームレベルが上がってきます．発生する問題の難易度はそれまでのプレイヤーの成績に比例します．つまり，ミスの多いプレイでゲームを進行してきた場合より，ミスを少なく抑えた場合のほうが，比較的難しい問題が発生するようになります．同様に，キューブの進行速度も段階的に速くなります．

ブロックメーター
　ブロックメーターは損失キューブが発生するごとにその数がカウントされ，メーターの上限を超えるとフィールドが一行崩落するというものです．カウンターは一度上限に達するとまたゼロからカウントされます．ブロックメーターの上限は各ステージごとに異なり，「フィールドの列数−1」の数となります．例えば，stage 1なら，損失キューブを５個発生させたときに，フィールドが一行崩落し，また次に損失キューブを５個発生させると２回目の崩落が起こります．ブロックメーターの値は一つのプレートから問題が出現する間は保持されます．新しいプレートがくると，それまでの値は持ち越されず，リセットされます（I.Q REMIX+では，ブロックメーターは画面に表示されません）．

フィールド
　ゲーム開始時のフィールドの縦の長さは３３行あります．評価を受けるたびに一行ずつ増え，最大で５０行の長さまで拡張されます．フィールドの横の長さはstage 1から順に，それぞれ５列から９列となっています．ステージが移るとフィールドの列数は変わりますが，行数は前のステージから変化しません．フィールドが崩落するのは，FQを誤って沈めたとき，ブロックメーターが上限に達したとき，FWの回転に踏まれたときの３通りのみです．

得点
　キューブを捕獲するごとに得点が与えられます．また，問題を解いた際にも評価に応じて得点が与えられます．

ゲームオーバー
　フィールドが崩落し，キャラクターの足場が崩れると，ゲームオーバーとなります．また，フィールドの端で，キャラクターを外の方向に向けたまま数秒間立ち止まらせておいても，フィールドから落ちてゲームオーバーとなります．ゲームが終了すると，得点などのプレイヤーの成績からI.Qが算出されます（I.Qが1000を超えるとスタッフロールのあるエンディングを見ることができます）．